Artist's commentary
さりげないスキンシップが、漣を傷つけた
とても純粋な気持ちだった。
それは彼女にとって至極当たり前の行動で、いつも通りの行動だった。
その日の演習も終わり、みんなが思い思いに自由な時間を過ごしている。
そんな時、漣はすぐ前でボーっとしている潮の姿に気付き、ムラッといたずら心が芽生えた。
驚かせようと思い、そっと潮の背後につく。
「う~しおっ!なにボーっとしてんの!」
そして勢いよく思い切り胸を鷲づかみにして明るい笑顔を見せる…はずだった。
しかし、漣は笑顔になることができなかった。
いや、笑顔になることはおろか、固まったまま動けなくなってしまった。
鷲づかみにした潮の胸部装甲のサイズは、漣の予想を遥かに上回ったもので、普段触り慣れている自分の胸部装甲とのサイズの差をまざまざと実感させられたのだ。
残念ながら、胸部装甲のサイズが控えめな方の漣にとっては、この現実はあまりにも無慈悲で、耐えがたい衝撃で、残酷な現実だった。
『な…なんじゃこりゃ…?これが同じ駆逐艦の胸部装甲…?一体なんでこんな大きさに差があるわけ…?この世界クソゲーか…?』
そしていきなり胸を鷲づかみにされた潮は恥ずかしさのあまり涙ぐみ、顔を赤らめたまま動けなくなってしまっていた。
夏の暑い日差しの下、胸を揉んで固まる少女と胸を揉まれて固まる少女、二人のシルエットがいつまでもそこにあった。
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